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2019年4月 8日 (月)

2019年危機(11)野党壊滅の恐怖<本澤二郎の「日本の風景」(3278)

 

2019年危機(11)野党壊滅の恐怖<本澤二郎の「日本の風景」(3278)

<北海道知事選大敗の衝撃>

 201947日投開票の統一地方選最大の注目選挙区は、野党と与党が真正面から対決した北海道知事選。結果は自公の与党が圧勝、立憲民主党・国民民主党・共産党・社民党・自由党の野党候補を弾き飛ばしてしまった。これの衝撃は大きい。7月の衆参同日選へと波及すると、野党は壊滅的打撃を受けるだろう。その可能性を否定できない。野党壊滅の恐怖である。今の野党だと、党利党略レベルの戦術では、北海道の結果が、国政レベルでも表面化、日本は危機的な事態に追い込まれる。

<革新の土地柄で野党結束に失敗>

 北海道は、アイヌ民族の地である。彼らを排除した天皇制の明治政府が、現在の北海道を形成した。有名な札幌のススキノは、安倍晋三にとってなじみの場所である。

 石炭の採掘が盛んで、そこへと労働者が殺到、戦後は労働組合が活発に活動する北海道となった。本来は革新の地であった。55年体制の自社時代では、北海道は社会党の地盤としても知られた。そこで野党は惨敗した。162万と96万の大差である。

<野党の実力を暴露=同日選でも?>

 「野党候補は手あかのついていた人物。勝ち目はなかった」との指摘もあるが、それにしても負けっぷりが大きい。元小沢一郎秘書である。小沢は沖縄の知事選に勝利して「北海道でも」と計算したのであろうが、有権者の目は厳しかった。

 敗因は野党の結束力が問われている。党利党略というおぞましい野心から、いまだ野党は抜け切れてはいない。このまま夏の国政選挙を迎えると、間違いなく自公与党は、3分の2議席を確保するだろう。

 野党は壊滅的打撃を受けて、立ち直ることができなくなろう。政党としての存在を失いかねなくなろう。これは冗談ではない。

<自公は軍資金が腐るほど>

 夏の衆参同時選挙は、日本の前途を占うもので、戦後最も厳しくも大事な選挙となる。主役が極右の安倍・日本会議だからである。

 そこでは乾坤一擲の勝負が待ち構えているが、そうした認識を野党は不足している。選挙の勝敗は、軍資金で決まる。

 安倍・日本会議のそれは腐るほどある。東京五輪利権・皇位継承人気を計算に入れて、というよりも、2019年決戦に向けた布陣を敷いてきたものである。

 これに対抗するためには、三国志の諸葛孔明のような軍師が必要だが、いまの野党に一人もいない。

<帆船・日本丸の沈没の恐怖>

 何度でも繰り返す価値がある。日本の戦後は、船に例えると、軍艦や空母ではない。戦争する船ではない。海賊船であろうはずもない。

 日本丸は帆船である。風力や太陽、波などの自然のエネルギーで航海する帆船である。一見してひ弱そうだが、実際はこれほど強力で、安全な船はない。帆船に襲い掛かる軍艦があるだろうか。

 中世ではない。21世紀の世界である。核を保有する国は少なくない。武器として無用である。第一危険極まりない。

 だが、安倍・日本会議は、そこへと突っ込んでいる。すでに空母「出雲」を発進させて、帆船を軍艦に大改造している。これこそが2019年危機なのである。戦前の日本へと引きずり込もうとしている。

 

 帆船・日本丸が沈没しようとしている。

 

 今回の地方選で話題となったのは、打撃を受けたのは小沢だけではない。麻生は支援した知事候補が100万もの大差をつけられた。二階は大阪で惨敗、足元で側近の県議を失った。共産党候補に敗れた。自民党も公明党も強くないが、それでも野党は壊滅する。そのことを裏打ちしてくれたことに、国民は気づく必要があろう。

201948日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

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