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2019年3月28日 (木)

2019年危機(1)

2019年危機(1)<本澤二郎の「日本の風景」(3268)
<皇位継承に166億円投入の異常>
 2019年度の101兆円を超える史上最大の借金予算が、3月27日事実上、自民党と公明党によって強行、成立した。これによって、史上最大の超軍拡予算と、同じく史上最大の皇位継承予算166億円も決着をつけた。
 異常で異様な、不気味予算からも、2019年危機を読み取ることができるだろう。超軍拡の目的は、中国を想定した武器の購入であることは、いまでは国際常識となっている。
 その軍事力を背景にして、隣国・朝鮮半島との高飛車な外交を、すでに強行している。ワシントンも手を焼いている。

 しかし、日本は戦争することができない憲法がある。同盟国の米軍と一緒ならできる。米軍基地のある韓国と米国は、同盟国ゆえに米国が軍事作戦を韓国に強行することはない。したがって外交と経済政策による脅しでしかない。いまそれをちらつかせている安倍・自公内閣である。

 自公の史上最大の作戦が、平和憲法を破壊することである。これこそが東アジアの危機を招来させるだろう。それを2019年に強行しようとしている。戦後最大の政治・外交の危機である。
 そこへと166億円が投入されている。正真正銘の軍国主義国家に向けた最初の過程・仕掛けである。
 重大深刻な問題は、この166億円について、議会も言論も沈黙して、問題を容認している。ここに2019年危機が伏在しているのである。
<原始宗教(神道=シントウ)の衣を着る神秘儀式>
 ご存知、天皇夫妻は元気である。よくあちこちを出歩いて、活動している。引退するような体調の変化は見られない。それでいて引退、皇太子に天皇の地位を譲り渡すというのだ。
 凡人でも、常識をもってすれば、今回の皇位継承が、きわめて政治的であることが理解できるだろう。「政治が、政治的な理由で、平成天皇を引きずりおろした」と分析するのが、ごく自然である。
 さらに問題なのは、166億円の巨費・血税を投入する。なんのために?神道・神社本庁による選挙と改憲運動費用との憶測だけに限らない。
 莫大な借金大国が、たかが象徴天皇の継承に166億円投入は不可解であろう。主権者の多くが、そう考えている。そんな巨費を、平安の衣冠や寝所にかけるという発想が不明である。
 トランプ招待に166億円投入するというのであろうか。ここにも2019年危機を想起してしまうだろう。素朴な主権者の思いである。
<「神の国」を演出する神道政治連盟・日本会議>
 日本は「神の国」だという。そうして東アジアを侵略・植民地支配を強行して、空前絶後の災難を引き起こした。その後遺症は、いまも従軍慰安婦や徴用工問題として引きずっている。しかしながら、彼らは聖戦とうそぶく。テロの論理か。
 この外交問題を表面化させた元凶は、今の自公内閣である。自公の政治責任は、途方もなく大きい。「神の国」という時代錯誤の国家論は、森喜朗のサメの脳みそが口走って発覚したものであるが、いまの安倍晋三や小泉純一郎、麻生太郎ら神道政治連盟・日本会議の認識である。
 日本は、彼らの先祖による「神の国」で、国際社会とりわけアジア諸国民に、甚大で取り返しのつかない災難を与えてしまった。それでいて、心底からの反省と謝罪が聞こえてこない。むしろ開き直っている。
 この6年の日本会議の政治が、見事なまでに証明しているではないか。
 いまその先に2019年危機が襲い掛かってきている。
<「田布施の神」が黒幕?>
 山口県は、昔の長州である。鹿児島県の薩摩とともに、徳川幕府を打倒、明治政府を構築した地方侍の巣窟で知られる。
 江戸の東京から離反しているため、暗躍する欧米列強の武器を手にして、倒幕に成功した。その地方侍のクーデターの大義名分が、京都に蟄居していた皇族の起用である。
 実際は、長州の「田布施」で明治天皇は誕生した。いまではほぼ常識的な見方となっている。
 小泉の先祖は「薩摩の田布施」というが、薩摩の田布施から、長州の田布施へ、そこで皇位継承となった。なんとなくおかしい、不気味な印象を受ける。
 166億円投入は、そこで決まったものか。ともかく166億円と無関係ではあるまい。
<政治も経済もSOS!>
 政治は、白装束の神主グループが支配している。戦前の国家神道そのものである。そこの裏側で操っている勢力も見えてきた。
 日本の民主主義は、そこの怪しげな勢力によって牛耳られている。わかっていても、学者・文化人・ジャーナリストも声を上げない。外国の日本研究者はどうだろうか。
 永田町は2019年危機を境にして、動きが出てきた。
 6年間、官房機密費を使い放題の菅義偉が、抜け出ようとして、安倍と冷ややかな関係になってきている。幹事長の二階も、安倍を突き放そうとしている。
 高齢の二階の後継争いも表面化してきている。清和会は乱れ切っている。公明党内も不気味に揺れ始めてきている。池田大作の理念放棄の山口と太田・北側の信頼度が激減している。
 経済は、いよいよ危険ラインに入ってきた。日銀が崩壊へと突っ込んでいる。黒田責任が問われている。アベノミクスは何だったのか。何もかもが1%のために走ってきた6年間だった。
 166億円で失政を包み隠し、改憲強行のための勝利を、地方選・国政選挙で手にしようとしている2019年である。
2019年3月28日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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